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No.17 2011/08/16 ラジエーターファンのチェック

暦の上では立秋ですが、今年の夏本番はこれから?とも思える暑さが戻っている昨今です。
昨年のように連日40℃近い気温とはいかないまでも、35℃を超える真夏日の毎日は人間だけでなくミニも参ってしまいます。
オーバーヒートはエンジンにとって良いことはひとつもありません。取り返しのつかないことになる前にラジエーターファンの点検をしましょう。
サイドラジエーターのミニは、ウォーターポンププーリーに取り付けられているプラスチックファンが回ることでラジエーターに風を送っています。
そんなのは常識だと思われるでしょうが、意外なことにここに重要なチェックポイントがあります。

ボンネットを開けると向かって右側にラジエーター、その手前にラジエーターファンがあります。 何かのパーツを外したり、覗き込んだりしなくても簡単に目視できますので、ラジエーターファンが欠けていたり、熱によって歪んでしまっていないかをチェックするのは難しくありません。何か異常を見つけた場合には速やかに交換してください。
サイドラジエーターのミニは、ウォーターポンププーリーに取り付けられているプラスチックファンが回ることでラジエーターに風を送っています。
ですからこのラジエーターファンの役割は思った以上に重大です。

ラジエーターファンに関してもう一つ確認していただきたい重要なことがあります。それは裏表逆に取り付けられていないかということです。
裏でも表でもファンブレードの傾きは同じですから、風が逆向きになるというわけではありませんが、ファンブレード表面は弓状に裏面は平板状にと、いわゆる翼断面に成型されており、弓状の表面から空気を送り込むことで適正な流量が得られるのです。
取り付けが逆になれば、乱気流も発生するでしょうし効率よくラジエーターに風を送ることはできません。
パーツカタログなどの資料を見ると、ファンのへこんでいる方が手前、その後ろにプーリーというイラストをよく目にします。
ファンのへこみ側がプーリーに接触する面なのはプロにとっては常識ですが、ひょっとしたらパーツカタログなどのイラストを見て勘違いしているサンデーメカニックがいるのかもしれません。

1990年以降のミニは上記のファンに加えて、電動ファンが左フェンダー内に装備されています。
水温が上がりすぎると電動ファンが回り、適正水温を下回ると停止するようにサーモスイッチが動作管理をしています。


1300ccキャブクーパー用 PGG10046

1300ccインジェクション用(SPi) PGG10058 (生産終了)

PGG10058 が生産終了になり、SPAL製ファンキット(ZUA000070)がROVERから純正代替品として設定されました。
PGG10058 のマウント部はプラスチックの3本足構造ですが、このプラスチック部が劣化して破損する(折れる)ことがあるようです。
また、小さな5枚のブレードでは十分な風量が得られているとは言えませんでした。
ZUA000070 は10インチの10枚ブレードを持つ薄型のSPAL製ファンを採用しており、マウント形式を全く変えることによって劣化による破損にも対応した、ファン専門メーカーの製品らしい高品質と高性能を兼ね備えているのです。
ZUA000070 はミニ用のカプラーとマウントキットが付属しているので、電気的にはカプラー付け替え不要のボルトオンです。
取付は車両の個体差によっては若干の調整が必要になるものの、マウントキットによるセッティングは難しくありません。

ZUA000070 の取付イメージ
ZUA000070 の取付イメージ

なお、PGG10058 の社外代替品としてRevotec社のファンキット(FAN105)というものもあります。
こちらにはミニ用のカプラーが付属していないため、現車のカプラーと付け替える必要があります。

1990年以前のミニでも、社外品の電動ファンキットを取り付ければ水温管理がしやすくなります。 これらのキットはラジエーターに直接マウントする構造になっていることが多く、純正のプラスチックファンを取り外しての完全な電動化だったり、プラスチックファンとは反対側に引き込みタイプの電動ファンを取り付けたり(1990年以降の純正と同じ考え方)と、目的や使い方によって選ぶことが出来ます。また、動作温度の設定をトリムスイッチで簡単に変えることができるのも大きな特徴です。

FK05
FK05
C-ARA4400
C-ARA4400

電動ファンの動作はサーモスイッチが管理しています。
1300ccキャブクーパーはサーモスタットハウジングのサンドイッチプレートに取り付けられており、1300ccインジェクションの車はラジエター下部に取り付けられています。
サーモスイッチは ON: 98℃ / OFF: 93℃という設定になっていますので、水温が上がっているのに電動ファンが回らない、または水温が下がっても電動ファンが回りっぱなしというトラブルに遭ったときはサーモスイッチの故障を疑ってください。
そして大事に至る前にお近くのミニスペシャルショップで診てもらいましょう。

 

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