大型連休後半の 5 月 4 日(火)富士スピードウェイで行われた ARCA 関東シリーズ第 2 戦は、
初戦をノーポイントで終えた RAC 145 / 2.0 が、ARCA 関東戦初導入の 2 ヒート制を見事ダブル
優勝で飾り、今季初優勝を遂げた。
≪ 富士スピードウェイ 4.563 km / 天候 : 晴れ / コース : ドライ / 決勝 2 ヒート制 : 各 5 周 ≫
好天が続き、絶好の行楽日和となった今回のゴールデンウィーク。
前々日の 5 月 2 日(日)には SUPER GT 第 3 戦の決勝が
行われた富士スピードウェイで、ARCA (Alfa Romeo Challenge 2010 Kanto Rd.2) &
ETCC 2010 Vol.5 (Sprint & Super Cars Battle & VWA - Trial) 関東シリーズ第 2 戦が行われた。
初戦をクラッチトラブルの為リタイヤし、ノーポイントで終えた
RAC 145 / 2.0 が、ARCA 関東シリーズ戦初導入の、
決勝 2 ヒート制(※1)のうえ、さらに 2 ヒート目には上位 6 位までをリバーススタート
(※2)と言う条件の下、見事ダブル優勝を遂げ、今季初優勝を獲得した。RAC 145 / 2.0 は、第 2 戦までの間に、トラブル箇所の交換及び整備を終え、さらにアップデートされたものの、事前のテストが悪天候の為中止となり、テストが 1 度も
出来ないまま本番に臨んだので、セットアップがどう言う方向へ進むか心配材料を抱えたままだった。
午前 11 時 20 分からプラクティスが開始。6 周を消化し終了。
ドライバーである、元世界GPライダー 宇川 徹氏は、ピットに戻り
「途中シフトに違和感を感じる。」とコメント。
しかし、それはすぐに解消された。
午後 1 時 26 分予選開始。アウトラップを含め 5 周を走行し、
全て 2 分フラット台のタイムを記録し終了。
結果は、ETCC500 クラスの #135 BMW 135 / 3.0 を 0.681 秒上回る
2 分フラット 208 秒でポールポジションを獲得。
幸先の良いスタート切った。しかし、ドライバー宇川氏からの 「ストレートの安定性に不安」 と 「エンジンの吹け上がりの調子に問題」 のコメントに、車高の調整、さらに燃料圧力バルブの調整をし、フロントタイヤの交換も行った。
アップデートされた、リアサスペンションスタビライザーブレードの効果は明らかで、ドライバー宇川氏からのコメントも上々。今までの左右のコーナリング時の "車両(特にリア)の跳ね上がり" が減少し、明らかに効果を発揮した。
賭けではあるが、決勝ではさらに角度を付け、硬め方向にセットしコーナリングの安定性を探る。
午後 2 時 56 分、決勝 5 周の短いレースではあるが、第 1 ヒートが開始。フォーメーションラップを終え、グリッドに整列するが、各クラス総勢 34 台が付くには
時間が掛かり、フロントロー以下上位陣はその間エンジンがアイドリング状態
なので、水温上昇が心配だ。整列を終え、無事全車スタート。オープニングラップは #135 BMW 135 / 3.0 が飾り、RAC 145 / 2.0 は総合 2 位につけ SR クラス
トップを保持。しかし、4 周目に RAC 145 / 2.0 がトップを奪取。総合 1 位で
このまま第 1 ヒートをポール トゥ ウィンで終える。 ドライバー宇川氏からのコメントは、「スターティンググリッドに整列時、アイドリング不調」 と 「スタート直後の吹け上がりに不安」 のコメントがあり、依然としてセットアップ
及びチェックポイントは変わらない状態だ。午後 3 時 45 分、
第 2 ヒートに向け
車両をパルクフェルメ(※3)へ移動。第 1 ヒートの
結果 1 位から 6 位
までをリバースグリッド(※2)にする通達を受け
6 位の位置からのスタートとなる第 2 ヒートは、午後 4 時 30 分
スタート。これまでの不安材料がいくつかあるが、無事スタートを
決める。6 位からのスタートだが、オープニングラップを3 位で通過。 2 周目にはトップに立つ。タイムは 1 分 59 秒台後半を記録し、トップを維持しそのままレースを終え、第 2 ヒートも圧倒的な強さで優勝した。
※1.一般的に1レースは1ヒート(heat)で行われるが、ヒート、パート、セグメント、レースと、ひとつのレースを分断させ、興行的な楽しさを増やす為に、様々な種類と方法が取られる事である。賞典や配点やインターバルの採り方等に主催者が工夫を凝らせば意外な面白さを発揮させる事も可能。ARCAでは、2ヒートの合計で順位を決める。
※2.リバースグリッド (Reverse Grid) とは、4輪や2輪のレースでスタンディングスタートを採用している場合に、レーススタート時に車の並ぶ順番を、純粋な速さを競うよりも、少しでもレースの面白さを考慮し、ある一定の範囲で予選順位(もしくは前レースの順位)の悪い方から並べる手法である。
※3.予選終了後にマシンを保管する場所の事(正式にはレース後も)。ARCAでは決勝開始30分前が規則とされ、グリッドに整列し易くさせ、タイムスケジュールを順調に進める為でもある。「閉ざされた公園」を意味するフランス語で、(正式には)予選終了時や決勝終了後などに競技会審査委員がマシンを監視し、解除されるまでチーム関係者や一切の人がマシンに触れてはならない。
■ 宇川 徹 ドライバーズコメント
開幕戦筑波が、マシントラブルで残念な結果で終わってしまったので、今回は先ずは車の確認、そして
新たにセッティングし直した足回りの確認を行い、データを収集する事を目的にレースに臨みました。
新たな足回りのセットは、今まで悩まされていたコーナー立ち上がり時のリアから発生する車体挙動の
乱れが収まりとても車体が安定し、レース中のラップタイムも59秒台で安定して刻めるようになりました。
決勝では、2ヒート共に優勝することが出来たのはとても嬉しいですし、車を確実にセットアップしてくれた
メカニック、スポンサー様に感謝の気持ちで一杯です。
次戦も優勝目指して更なる車のセッティングを進め、チームと一丸となって頑張りたいと思います。
■ 監督コメント
改良点のテストが悪天候で中止となり、全くのぶっつけ本番で、いくつかの、「未知な結果」と言う意味での
不安材料を抱えたまま臨んだレースだったのですが、ドライバー宇川さんが確実に、安定したレースをして
頂いたので、好結果を得る事が出来ました。レース当日は、朝のプラクティスから、毎回走行後問題点が
出ましたが、チーフメカニック以下、スタッフ全員で冷静に対処していたので、何か安定したピットの空気で、
また、時間が経過するのも早く感じる程でした。少しずつ、手探りでマシンを進化させ、セットアップした
チーフメカニックとドライバーの的確なコメントで、今後もさらに安定した耐久性と速さを追求して行きたいと
思います。今シーズン残りのレース、応援よろしくお願いします。
昨年ARCA2009全国統一戦を制した’09年仕様をご紹介しています。
/ ヒート1 / ヒート2
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