Circuit Angels (サーキット エンジェルズ)ナンバーワンドライバー 八講 めぐみ選手がドライブする TECNO 145
/ 2.0 が、昨年 12 月 25 日FSW (富士スピードウェイ)で行われた Alfa Romeo Challenge 2011 Final /
ETCC2011 Vol.13FUJI で、ARC Challenge Cup に出場し、2012 年 ARC の最高峰クラスである SR
クラス シリーズ参戦に向け 45 ポイントを獲得した。
■ TECNO 145 / 2.0 最終戦でエンジンブロー
2011 年、TECNO 145 / 2.0 は、Circuit Angels ナンバーワンドライバー 八講 めぐみ 選手により、ETCC 500クラスへ参戦をしていたが、その最終戦となる FSW で、ARC (アルファロメオチャレンジ)の Challenge Cup に出場した。
このクラスは、ARCA が東北、中部、関西、九州の各地で行うシリーズ戦の、上位入賞者で行われる全国統一戦の中で、ポイントを獲得していない、または、Challenge Cup を選択する選手が走行する、いわゆる 「チャレンジクラス」だが、規定により、入賞ドライバーにはポイントが与えられ、翌年に持ち越されるシステムとなっている。
TECNO 145 / 2.0 + Circuit Angels 八講 めぐみ選手は、この Challenge Cup を選択。この日もこれまでと変わらず
予選前のプラクティスを走行・・・が、しかし、プラクティス終了間近、プリウスコーナー手前でエンジンブロー。オイルに火がつき最悪の事態となった。幸い、ドライバーである八講 めぐみ選手の迅速かつ的確な消火作業で、大事には至らず、エンジンだけの損傷に止まった。
その後間もなく、ドライバー 八講 めぐみ選手が自身の Tカー(*)を手配。事務局との会議で、プラクティスを走行中だったので、予選から Tカー(*)登録の承諾を得、無事予選、決勝を完走。SR クラスの 45 ポイントを獲得した。
(*) 参加マシンが故障した際に使用されるスペアカー。TはTrainig(トレーニング)の略で、練習用、調整用の意味。
■ 次期エンジンが到着
2004 年から、ARC (アルファロメオチャレンジ)へスポット参戦や、スポーツ走行を重ねてきた TECNO 145 / 2.0 。当初は、国内で中古車として購入した車両に、シリンダーヘッドだけを乗せ換えたライトチューニングエンジンを搭載するだけだったが、徐々に進化を遂げ、2008 年から現在の体制で ARC へシリーズ参戦を開始した。その心臓部となるパワーユニットは、TECNO 145 / 2.0 がレーシングカーとして製作を開始してから 7 年が経過し、使用したエンジンは僅かに 3 機。
今回ブローしたエンジンは、イギリスで一度オーバーホールが施されたエンジンだが、すでにかなりのマイレージを超えた状態で使用していた。その為、4 機目のエンジンを導入する予定となっていた。エンジンは、直接イギリス国内のエンジンチューナーに発注しているが、その際、三和トレーディングが誇る、イギリスのビルダー達との太いパイプを生かし、エンジン内部の部品構成は委託し、日本国内での搭載に関するフィッティング類、寸法、仕様などを連絡しながら進めて行く、セミオーダーの形を取っている。
今回のエンジンの仕様だが、従来より圧縮をさらに高めたピストンに交換。インテーク、エキゾーストの各バルブ径をアップし、オーバーホールを行った。補機類の変更点は、フライホイルを従来よりさらに軽量化し、クラッチプレートでは、使用しているイタリアのシーケンシャルギアボックスのメーカー Bacci Romano 製ツインプレートから、AP Racing 製ツインプレートに変更。
これも軽量化を計った。また、フュエル系では、JENVEY 製スロットルボディに、最新の BOSCH 製マルチジェットインジェクターを搭載し、ショートボディタイプに変更。さらにレスポンスアップを計っている。
 
■ レーシングカーに重要なマイル管理
よほどの大きな自動車メーカーのワークスチームでない限り、活動しているレーシングカーが壊れる前に、高価な部品を次々に交換するなど、大金を注ぐのは不可能でしょう。
我々が活動するカテゴリーは、ナンバー付き車両も走行可能なので、壊れる前どころか、壊れるまで交換しないと言う感じでしょう。しかし、壊れる前に交換、あるいはアップグレードしないまでも、各部品がどのくらいの期間使用しているかを把握しておいても損はありません。小さなトラブルでもやがて大きな損傷に繋がり、結果的に大きな出費になってしまうからです。
例えば・・・1 年で 6 レースを行うとして、1 レースでは、プラクティス、予選、決勝を含め 1 時間を走行する事が想定出来ます。
全長約 4.5 km の FSW なら 2 分台のラップタイムで走ると、合計約 30 周として約 135km を走行する事になります。6 レースなら 合計約 810 km となり、単純に計算すると、通常 1,000 マイルがレースエンジンの管理距離とすると、2 年間で約 1,600km
となり、 ここで既に約 1,000 マイルを走行している事になります。TECNO 145 / 2.0 の場合は、2011 年は 3 年目を迎え、テスト走行を含めなくても約 2,400 KM を走行した事になり、ついにエンジンブローと言う結果になってしまいました。
エンジン内部には、常に引っ張り方向に強い力がかかっているボルトやナットがいくつも使用されています。例えエンジンを開けても、ボルトやナットなどは、決して人間の目や手では全くわからない伸びや緩みが発生し、前兆無く、突然の破断が起こる事もあります。サーキット走行をお楽しみ頂いた後は、各部品のチェックや管理をお忘れなく。

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