1時間じゃ解からないDEEPな話

No.16 エアクリーナーとエアファンネル

No.16 エアークリーナーとエアーファンネル
 
 一般的なミニユーザーであれば、エアークリーナーがどのくらい重要な役割を持つかご説明する必要は無いと思いますが、このエアークリーナーを全く使用しないで走行するとSUやウェーバーキャブ付きミニでは先々どうなるのか・・・最悪のケースはシリンダーヘッドの中まで異物(小石、ナット、その他)が侵入してしまい、ヘッド&ピストン全交換では済まずクランクにまでダメージが進むケースもあります。
 時々、ナンバー付きミニにウェーバー+エアーファンネルの仕様でエアークリーナーもネットも全く使用しない車両をサーキットで見かけますが、相当リスクの高い日々の走行となります。ミニと言えどもSUでもウェーバーでも加速走行時は、ダ●ソンなんて問題にならない位の吸引力なのです。目に見えない微細な埃やゴミは吸引されてしまい、長い間その埃やゴミがヤスリの役割を担って、シャフトやその他の可動部部分の摩滅を早める事にもなるのです。
 
 次にエアーファンネルと呼ばれる部品です。これは各種キャブレターに対して、それ程の形状差異はありませんが、何と言っても空気の流入をいかにスムースに大量に送り込めるか?キャブの吸引能力(エンジンによる吸引)に対して、少しでも有利に空気をシリンダー内に導けるか?と想像を掻き立てるトランペットの先端の様な形状部品です。
 少し物知りな方なら、
 「どうせミニはキャブが後ろ向きについているからダメ。」
 「大した効果は無いよ。」
 「空気の入口にそんな物を付けると抵抗になるだけ。」
 「昔のフォーミュラーみたいに剥き出しの位置ならOK」
一般的な見方であれば、ボンネット内の奥に位置するSUキャブレターに対して、それ程の効率が上がらないと思い込んでしまう方が多いと考えられますが、走行中に前方からグリルを通過した空気がどんどんエンジンルームへ流入して、そして左右後方とボディ下側に出て行く訳ですから、この時キャブレターは相当の吸引力で空気を取り入れており、その入口部分の形状によっては大幅に異なる空気の流量になってしまうのです。

 エアーボックスなる箱をキャブ後方に設置し、その内部にエアーファンネルの付いていないレースミニは英国では有り得ません。
SUであれ、ウェーバーであれ、同じ事です。チューニングが高度になる程その重要度は上昇し、998ccで42BHPでは必要なくても1,300cc、90BHP位になると必要度が上昇してきたと言う事です。
 それでは、なぜ純正シングルキャブのエアークリーナーボックス内部にエアーファンネルに類似した部品はついていないのか?あのクーパーS MK1でさえ、そんな物は付いていませんでした。それはクリーナーボックスの体積と、その当時のエンジンのチューニングの程度では十分と考えられていたからです。SU1・1/4とSU1・1/2のボックス体積でおおよそ4倍相当大きさが異なりますが、70年代と80年代のミニ1000では、それだけ進化したとお考え下さい。


 純正エアークリーナーボックスの大きさ比較 左:SU1・1/4 / 右:SU1・1/2

画像引用
Haynes Mini The Definitive History by Jon Pressnell
Haynes Mini(Haynes Great Cars Series) by Graham Robson


 空気を取り入れるための吸入口はどれも同じ様な形状ですが、下図はチューニング本から引用しますが、相当正確な数字が出ておりますので参考にしてみては如何でしょうか?
そして“何も付けない”だけは、おやめ下さい。

 

 

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