#11 SANWA KAD MINI 雪辱を晴らす




 



10 月 26 日(日) 今年の最終戦となる JCCA CLASSIC CAR FESTIVAL が筑波サーキットで開催され #11 SANWA KAD MINI は、前戦 7 月 6 日に筑波サーキットで行われた " TSUKUBA MEETING SUMMER " での雪辱を晴らし、総合優勝は逃したもののクラス優勝、総合 2 位でレースを終えた。

全戦全勝を目指して : 2012 年 JCCA F クラスに OHV のパワーユニットを搭載し初参戦。翌 2013 年から当初からの計画である TWIN CAM ヘッドを搭載したパワーユニットに交換し、F クラスのトップグループに入り込んだ。その初戦となる 2013 年 4 月の富士スピードウェイで F レース総合 3 位、F クラス 3 位を獲得して以来、2014 年 4 月の富士スピードウェイまで連戦総合優勝を果たした。そして、今年全戦総合優勝を目指し、ドライバー、チーム一丸となって挑み、まず初戦となる富士スピードウェイで総合優勝を果たす。だが、7月6日の筑波戦でクラッチトラブルでリタイヤ。予選ポールポジションを獲得するも、無念のリタイアとなった。クラッチトラブルは早期に解決し、最終戦の筑波戦に向け、ドライバーの日程の合間を見てテストを実施。テストでは、新たな不安材料が見つかったが、日程に余裕は無く、一度のテストを行い、この本番に臨んだ。


ついに伝説のマシンが参戦 : これまで F-1 クラスでの好敵手 #24 ADVAN東名サニー布浦哲哉選手に加え、同じく F-1 クラスに伝説の #84 HIROTA東名サニー+影山正美選手が参戦。これまで以上の混戦模様が予想された。 F-2 クラス #22 スピードマスター FFD コミネセリカ小松原猛選手の動きも重要だ。予選開始前のパドックではこの #22 スピードマスター FFD コミネセリカ小松原猛選手のマシンのエンジン音が明らかに前回より冴えていた。ポールポジションを狙えるか・・・不安がよぎる。予選開始中盤、予感が的中した。F-2 クラスではあるが、#22 スピードマスター FFD コミネセリカ小松原猛選手が 1 分 1 秒 848 を記録。#11 SANWA KAD MINI 吉田弘樹選手は、序盤から 1 分 2 秒台を記録するも 1 秒台へは及ばず、結果これまでのベストタイムをさらに縮めたが 1 分 2 秒 440 を記録し予選総合 2 位となる。そして、予選 3 位には #84 HIROTA東名サニー+影山正美選手 が予選開始直後から 1 分 2 秒台を記録し、結果 1 分 2 秒 469 でつける。

決勝レースはバックマーカーも加わり : 15 周の決勝レースは #84 HIROTA東名サニー+影山正美選手がスタートダッシュで #11 SANWA KAD MINI を抑え 2 位で第一コーナーへ。ポールポジションの F-2 クラス #22 スピードマスター FFD コミネセリカ小松原猛選手も順調にトップを守り快走。 #11 SANWA KAD MINI 吉田広樹選手は、序盤、リアタイヤが温まらず苦戦するが、徐々にタイムを縮める。レース中盤には #84 HIROTA東名サニー+影山正美選手が何らかのトラブルを抱え、スローダウン。パドックに戻る形でレースを終えた。そして、#11 SANWA KAD MINI は、#22 スピードマスター FFD コミネセリカ小松原猛選手と一騎打ちへ。しかし、レース後半 #11 SANWA KAD MINI 吉田広樹選手が果敢に攻めるが戦況変わらず。最終ラップに差し掛かり、バックマーカーを交えチャンスを狙えるかと思えたが、そのまま総合 2 位でチェッカー。レースを終えた。


                   

                                                                         
                                        JCCA CLASSIC CAR FESTIVAL ENDURANCE TSUKUAB MEETING #11 Short Digest Movie                   



                      

■ ドライバー 吉田 広樹 選手コメント

今シーズン最後となるJCCAレースを前回のレースでの悔しい思いと共に向かえました。今回こそポールトゥウィンをチームにプレゼントしようという気持ちで挑み、先ず予選でポールポジションを狙いましたが、クラスポールは獲得したものの総合では大差を付けられて二位に沈んでしまいました。
11号車の最速タイムは更新出来たのですが、自分の中でも納得出来るアタックではなく、自分自身、学ばなければならない事が沢山ある事を痛感しました。しかし、レース前にはしっかり気持ちを切り替え、総合優勝のみを目指して挑みました。スタートでは駆動方式の違いもあり、ポジションを三位に落としてしまいましたが、リアタイヤが温まってくると本来の速さが戻り、ポジションを二位に上げると同時にトップを追いつめる事が出来ました。最後までテールトゥノーズでオーバーテイクを試みたのですが、結果はクラス優勝の総合二位というものでした。
もちろん総合優勝したいという気持ちが強かったので、悔しい部分もありますが、自分としてはやりきった充実感もあり、今後に繋がるレースだったと思います。来シーズンはどのようなプランになるかわかりませんが、セッティング面ではまだまだつめれる部分もあると思いますし、三和トレーディング様とこのMINIというマシンの限界を突き詰めるようなチャレンジが出来る事を望みます。一年間チャンスを下さった三和トレーディング様、サポートして下さった関係者の皆様、様々な形で応援して下さったMINIファンの皆様、本当にありがとうございました。今後もベストを尽くして、様々な挑戦をしていきたいと思いますので、
引き続き、応援よろしくお願い致します。

■ 監督コメント

これまで応援して頂いた方々、ご協力頂いた方々、本当にありがとうございました。スチールボディのクラシック・ミニで、前人未到とも言える公式記録を樹立出来たのは、応援して頂いた皆様のおかげだと思っています。レギュレーションに基づき参戦させて頂いたJCCAレースでしたが、勝利はもちろん大切ですが、我々が一番と言う事ではなく、クラシック・ミニが底知れない高いパフォーマンスを持ったクルマなのだと言う事をはっきり証明する事が我々の使命であり、大切な事だと思っています。そして、それはまた、同じクラシック・ミニにお乗り頂いているユーザー様にクラシック・ミニの魅力を、モータースポーツを通して強くアピール出来たと確信しています。もちろん、この小さくて可愛いクラシック・ミニの魅力を、また別の角度から新たに知って頂く方々へのアピールの機会にもなったと思います。11号車SANWA KAD MINIの仕様は、若干、特別に制作した部品もありますが、90%近い部品は全て市販品を使用していると言う事が、さらに皆様との距離を縮める魅力的な点になるのではないでしょうか。#11 SANWA KAD MINIは、まだ若干追求すべき点が残されています。これからも幅広くクラシック・ミニの魅力を皆様にお伝えして行きたいと思います。
ありがとうございました。
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