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No.03  

さて、ミニ1,000がミニ1,300インジェクションやクーパーSMK1/2より速くなる訳ないとか、そうあって欲しく無いユーザーの為にお知らせ致します。確かに”排気量にまさるチューニング無し”と言われていますが、ミニの場合は確実にこれが可能なのです。

 強力なターボも、ツインカムヘッドも、ド派手なマフラーも要らない。緻密な計算と数々の知識、そして技術力があれば1,000ccで75ps/6,000rpmは、確実に1,300ccのミニを”アッ!”と言わせる事ができるのです。

 それではこれから前回お知らせしたカムシャフト(MD276)の話しの続きで、どのカムにも言える事ですが、計算通りのバルブリフトとそのバルブの開いている時間が重要である事はお解り頂けたと思いますが、それにチューニングヘッドとのマッチングが出てくる事になり、ますます難解になると御心配の方も多いかと思いますが、それ程ではありません。英国にはだいたい十数社がミニ用チューニングヘッドを製作しており、どこが一番良いかと聞かれても、ステージ2〜3位ならそれ程の差はなく、リチャードロングマン、ジャンスピード、スイフトチューン、MED、ミニスポーツ、バートン、スラーク等々・・・あとはお好みと言えるでしょう。  インテークとエキゾーストのバルブ径も大きな問題ではありますが、クーパー998を目標にして、ここではまず、第一にブロンズガイドかスチールガイドのどちらを選択すべきかを考えましょう。

 ブロンズガイドと呼ばれるバルブガイドは通常リンセイドと言う材質のガイドで(リンが多く含まれる精度の高い材質と言う意味ではありません。)、高回転時に焼き付き難く、高負荷の際(高温)バルブステムを熱膨張によって締め付け難いとされています。逆にエンジンが冷間時には、若干煙をはくことになり、それを特に嫌う日本のユーザー(メカニックも)は多いと考えられますが、ステムシールやOリングを付けてしまえば良いかと思います。

 次にスチールのガイドは耐久性があり、値段も安く、何の問題もありませんが、ブロンズガイド程は高回転の連続には弱い部分が若干あります。ステムシールも付けられますが、チューニングヘッドには(個人的に)ブロンズガイドをお勧めします。

 ここでヘッドについての長いお話をしていると相当のページをとられるので、どうしてチューニングヘッドが要るのかを簡単に申し上げると、

1. バルブ径の大型化
2. チャンバー形状の最適化
3. インテークとエキゾーストポートの拡大とフローの向上化

以上三点が最重要ポイントで、1と3は混合気をより多く入れるためで(排気ガスもでやすい。)、2は正しい爆発を得るためで、カムとチューニングヘッド無くしては成立しません。そして、いよいよその計画を考えましょう。

 まず、最初にチューニングヘッドとインテークマニホールドの段差を無くしましょう。シングル、ツインを問わず、マニホールドは数ミリ位は上下左右にずれて取り付いてしまう程に巾があり、これが問題なのです。この取り付け作業の前に、ヘッド側ポート用(ゲージ)の型紙を作ります。これはチューニングヘッドのポート側の形状を写し取りする事で、失敗しない為の準備です。ここで大切な事は、円形のインレットポートとスタッドボルトの入る穴の位置を正確に写し取って下さい。色々なやり方があると思いますが、いくつかご紹介しましょう。

 用意する物は、セロハンテープ、紙(トレーシングペーパー)、えんぴつ、朱肉、小さめの金槌、カッターナイフ。

1. ヘッドポート側に朱肉を塗り、それを紙に写す方法。
2. ヘッドポート側に紙をテープで固定し、そこをえんぴつでなぞる方法。
3. ヘッドポート側に紙をテープで固定し、そこを金づちで軽く打ち、穴の回りを切り取る方法。
4. ポートをノギス(物差し)等で計測し、左右の間隔を計り図面にする方法。

 あまり恐ろしい作業ではありませんが、20万円近くするチューニングヘッドを足の上にだけは落とさないようにして下さい。ヘッドはほとんど無事でも、足は確実に痛みます。

 以上のどの様な方法であれ、まず、型紙を取る事が第一です。上手に取れたら、エキゾーストガスケットと合わせて見てください。インテークとエキゾースト兼用のガスケットとぴったり、またはインテークマニホールドだけでも合っているか確認しましょう。

 それなら最初からエキゾーストガスケットを使って型紙を作れば手っ取り早いではないかと思う方もいるでしょう。その通りです。ただ、エキゾーストガスケットはそれ程上下左右には動かないのです。特にスタッドボルトを仮留めしてあると、ほとんど“アソビ”はありません。場合によってはこのエキゾーストガスケットも段差を取らなければならない事もあるのです。

 そして、このガスケットから型紙を起こすと必ず誤差が生じます。今度は型紙をインテークマニホールド(アルミダイキャスト)にあてて、ヘッドと合わせる左右の丸穴(インレットポート)の周囲と合っていない部分を電動ドリル、リューター、紙やすり等でピッタリになるまで削り取って下さい。なるべく奥の方からスムースになる様に、そして、スタッドの位置にも十分注意しながら作業して下さい。くれぐれも表と裏をを間違えた方向にて型紙を使用しないようにして下さい。

 ここで几帳面なあなたにお知らせします。ヘッド側インレットポートの形状が真円でないと気分の良くない方はいませんか?確かに真円ではありません。しかし、ヘッド側のポートの奥を見るとお解かりの様に、真円のままチャンバーまで混合気を送る形状には、ミニAタイプエンジンも国産車もなっていません。ですからあまり真円にこだわらず、とにかく段差をなくす事が大切であると盲信してください。(全ての段差は全てのパワーロスにつながる。)

 高価なチューニングヘッドを購入されて、何でもポン付けで出力アップが可能ならば、メカニックは失業しなければならないし、それ程全てが簡単には出来てないと言う訳で、それだけ山高ければ、喜びも高いと言うことでしょう。

 アルミのインテークマニホールドはとっても“簡単でお手軽”に段差も取れますし、中もピカピカになったと思いますが、今度はキャブとの段差はどうするか?答えは同じで、全て取ると言う事ですが、その前にヘッドにキャブのインテークマニホールドを組み付ける際、それでなくても車載の状態でやり難い作業で、中を見ながらどうやってインマニ+キャブをヘッドのスタッドに入れながら、せっかく取った段差が全く無く取り付けるのか?相変わらず、インテークマニホールドは上下左右に2から3ミリは動くし、「勘」を頼りにガスケットにまで気を使いながらではとても無理です。暫くの間みなさんもお考え下さい。そして次回までに良い方法をいくつか思い出しておきます。

追伸:ミニ1000の方からのご質問より先にMGミジェット1,300の方から連絡を頂き、ウェーバーキャブレター40φDCOEがMGミジェットにも不向きかと言う事でしたが、現在SU1 1/4ツインキャブのMGミジェットの場合(純正タイプ)、ウェーバーシングルにするメリットは多くありません。そして、キャブ、インマニ、エアクリーナー、ガスケット、リンケージ等の合計金額は部品代だけでも10万円以上にもなりますので、そのコストをもっと別の部分に投資された方がより効果的であるとご提案致しました。

1. 年式にもよりますが、プレスロッカーアームなら、偏芯ブッシュを入れ換える。(ロッカーシャフトもダメなら交換。
7〜8万kmが目安です。)
2. ハイリフトロッカーアッセンブリーに交換する。カムを変えたのと同一効果。
3. ニードルを変更するだけなら 2万円以内。できればエアクリーナーも。
4. ヘッドの面研1ミリ程度。これも4万円位。(圧縮比を上げる。)

 上記の様に、ウェーバーの取り付けだけのチューニングより、ツインキャブのミジェットの場合は3番のニードルの交換だけでも相当な馬力アップが望める事になり、3と4番を同時に行えば確実に体感出来る程の馬力アップになる訳で、Aタイプユニットの可能性の大きさを知ればもっと楽しいミジェットになるでしょう。

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