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No.05  
SUキャブレターのチューニング

ミニ用のキャブレターとしては「SU」がもっともポピュラーなキャブレターです。このキャブレターのチューニングについてお話ししましょう。

SUキャブレターはいたって簡単な構造の為ニードルを変更する位しかチューニングの方法を思い付かない方が多いのではないでしょうか?

ところがSUキャブレターを良く観察して頂くとお解り頂けると思いますが、中のピストンを上方に指で押し上げると口径の上限から少し下がった所までしかピストンは上がりません
(図A)。

口径上面のフラットな部分がピストンの底面で口径が全開の状態にならない訳で、フレッシュエアーが最初の入り口の、この出っ張りによって、数%は流入しにくくなり、せっかく各ポートとインマニ、キャブ・スペーサーの段差を合わせてみても、少々無駄な加工になってしまうと言えるでしょう。

ここで今回の「SUキャブレターのチューニング」になる訳ですが、ピストンを前述の部分以上に持ち上げる事は構造上無理なので、ここの流入抵抗を減らす為ピストンの角を削る方法があります(図B)。
これによって口径が広がる訳ではありませんが、確実に気流の乱れを減少させる事ができます。ちなみに更なるチューニングとして、スピンドル・シャフトの口径内に露出する部分をなるべく薄く削ってアクセル(バタフライ)全開時の吸入抵抗を減らす方法もあります(図C)。



ダンパーオイルとスプリングによって制御されているピストンは一見トロそうな動き方をしている様にも思えますが、それはエンジンに適切なガソリンと空気の混合比率を作り出している為で、規格外のダンパーオイルやスプリングなどを使用して過激にピストンが上下動する様にしてしまうとシビアなアクセルワークを必要とする乗りずらい車になってしまい、トルク重視をしたチューニングエンジンにおいては流速を必要以上に上下させるより、理にかなっているのです。

全開走行を中心としたサーキット走行会や競技では、更なる改造もまだまだメニューはあるのですが、
ポイントとしては限界の馬力より中間馬力がなんと言っても大切ですから、次は中間馬力も含めたパワーアップに貢献するSUに最適なエアーファンネルはどの様なタイプかをお知らせしましょう。これも大変重要なパーツであり、「エアークリーナー」よりも直接馬力に関係してくるアイテムです。英国から出版されている多くのチューニング・ブックにもそれらのテスト結果が出ており、実際に「エアフローメーター」なる吸入抵抗測定機器で測定すると、通称「カール・ファンネル」と言う、名前の通り先端がカールしている(巻き込んでいる)タイプが一番フロー効率が良く、ファンネルの先がただ広がっているだけの一昔前のトランペットタイプ・ファンネルより確実に馬力が得られるでしょう。

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