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No.15  

効率の良いエクゾーストシステムの話

音量だけが大きくて、何も考えなしで作られてしまったエクゾーストは、トルクを失い、 ミニのエンジンには不向きと以前お伝えしたのですが、1,000ccのミニでは1,300ccよりさらにトルク不足は問題です。

出足の悪化を招き、半クラッチを多用する事にもなり、中間加速も、立ち上がりスピードに谷間が生まれてしまい、ターボラグの様なアクセルを踏んでも全くスピードが乗らない事(時間)が起こるわけです。

この写真の中間タイコとパイプ径、そして位置、またリアタイコの体積などが重要で、テールパイプの内径も同様で、太ければいいのはNGです。(音量が大きいほど、大出力も間違い)
これは、試作品のワンオフですが、これからテストをしながら、時々その変化した事も含めて説明致しましょう。

街中でミニ1,000改を乗る場合、2,000rpm以上で充分なトルクと、4速で1,500rpm以上なら問題なく6,000rpm以上引っぱれるエンジンとのマッチングを考えましょう。

まず、このミニ1,000の中古車の内容をご説明する事に致しましょう。
1980年式のこのミニ1,000は、インターネットで私の知人が個人から直接購入された車で、10インチのアルミホイルにPCD可変アダプターが付いており、26年前の車にしては外見は上々で、全オーナーがオールペンをした様で、仕上げ方もオールド風で、それにモトリタ13インチ、スミスタコメーター、そしてなんとSU HS2ツインキャブとタコ足がついており、フロントドラムブレーキはマイナスポイントですが、それ以外はイタズラする車としては最適な一台だと思います。

26年分の全てがガタボロで、車体だけがとりえのこのミニ1,000ですから、オイル漏れ有り、ギア鳴り少々、
足回りガタゴト・・・ドラムの片効きで若干ハンドルが取られる。車高が低すぎる。キャブ調整が合っていない・・・
と言った具合で、直接個人から購入されたミニ1,000ではありますが、インターネット上の個人売買の「失敗」のお手本の様な車で、
「整備点検」を怠ると車はこうなってしまう見本のようなミニ1,000です。全て修理して、スタンダードの状態にしてから手間ヒマかけて、乗って楽しい、飛ばして速いミニ1,000に改良する計画を考えております。この車の価格は、初任給位だったようですが、ムダの少ない修理とチューニングを合わせて進めるつもりです。

純レース用のエクゾーストシステムはそれ程難しいわけではありませんが、街乗り用は「どのくらい」が良いかを導き出すのが、結構時間を必要とします。音量はなるべく低く静かな、そして効率の良いエクゾーストシステムは、エンジンのチューニングに合わせてオーダーメイドしなければならず、今後70馬力以上を目標にするのであれば確実に計算された以上の性能でなければなりません。(特にミニ1,000は。)

LCBより後方のYピースからテーパー状のチャンバータイコ RC40シングルに近いリアタイコ
(フローは1,000用にしてある)
全体的にストレートのパイプを使用し、シンプルな形状

先々高度なチューニングを予定している為、パイプ径や中身の形状は変化させます。現在音量は相当小さくなっており、見た目は太目ですが、静かなミニ1,000です。
これが、70馬力近くまでには、排圧の上昇は音量の増大になりますので、多分どこかを改良する事になるでしょう。

三和ミニ1,000改はと言うと、前回のジャパンミニデーで、目標タイムを出しながらも、もう一段上のタイムをと、6月6日(火)筑波サーキットで朝から走行練習をする予定です。
1分18秒台から16秒台にするには、今後は何をどうすればよいかを考えて、また速くなってきた分リスクも高くなりますので、ロールケージと最適な足回りのセッティングに入る予定です。

段々、本格的に近づきつつはありますが、ドライバーの方も、何とかもう一段向上して頂かないと、簡単には速く走りませんので、テストが楽しみです。

現在も試行錯誤の連続ですが、簡単に言ってしまえばサーキットでは急加速、急減速だけでコーナーは出来るだけタイヤスリップの手前か、若干スリップ位の所で走行する訳で、加速と減速は馬力とブレーキで、各コーナーでは足回りとモノコックボディの強度と、そして重量バランス(総重量)となり、いくら出力だけ高くても、10インチドラムでは止まらない車となってしまい、12インチ6ポットキャリパーでも重い車体では止めきれない事も起こり、硬い程良いと思われるショックでは、速くコーナーを回れない事になるので、何をどうしたら速いタイムが出せるのかも、トライ&エラーをお知らせ致します。

 
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