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No.08  

ミニ1,000用のエキゾーストの中間パイプは、現代の車と比べるとかなり細く、テールパイプもまるで水道のホースくらいにしか見えませんが、ミニ1,000はこれで充分なトルクと出力を提供しており、40BHP(馬力)に対しては全く問題ありません。しかし、チューニングアップによって70BHP(馬力)オーバーを目標にいたしますと、第一に中間パイプが細い割に直線で距離が長く、4,000rpm位からかなりの抵抗となってしまいます。第二に、リアサイレンサーボックスの体積がかなり不足します。そして、第三にテールパイプ部分が、これもまた細すぎてしまいます。

そして、もしあなたのミニ1,000が15年以上も旧いミニ1,000で、エキゾースト全てが当時のままなら、70馬力オーバーのエンジンを装着して、1,000km走行以内で必ず“エキモレ”(エキゾーストの排気漏れ)が始まるでしょう。それは全て15年以上使用されたエキゾーストシステムが弱っているため、数箇所から排気漏れを起こすからです。ですから、チューニングアップの際には全て新しいエキゾーストシステムへの交換が望ましいと言えるでしょう。

では、リアエキゾーストを交換したばかりの方はどうしたら良いのか。答えは、安価にするなら太い中間パイプ(1,000cc用)を使用して、すでに装着しているリアサイレンサーへは段付きパイプをセンターパイプの後方に溶接してジョイントさせるのが一番安上がりとなります。しかし、低、中速トルクはエキゾーストによってもかなり左右されますので「なんでも太ければ良い」は間違いです。特に国産ターボ車用的なテールパイプに、手が入りそうなモノがありますが、ファッション的にエンジンはノーマル、見た目はターボルックがお好きならOKですが、本物のチューニングミニ1,000には全く無駄でしょう。その理由のひとつには、市販の商品にはステンレス製の物が多く、それゆえに高価である。次に、ミニ1,000チューニングに不向きな音量になる事が多い。そして最後にストリート用レシプロエンジンチューングの無知(個人的にですが)を感じるからです。

2サイクルバイクのチューニングマフラー(チャンバー)のテールパイプが非常に細く、中間のタイコがかなり複雑な形状である事をご存知の方も多いかと思いますが、あれを全て逆に製作するのと同じで、ミニ1,000でもテールパイプの太さと長さはかなり重要です。もし、ミニ1,000ノーマルの細いテールパイプをリアサイレンサーボックスの直後の所からカットして、その外径に合わせて一回り太いパイプを同じ形状で付け直しただけでも、結構なパワーアップを感じられるはずです。何馬力の出力アップになるかは計測した事はありませんが、個人的なこれは体験談であり、事実です。

では、ミニ1,000チューニングカーにBESTな選択は何か?・・・かなり多くのチョイスがありますので、ここでは簡単にいくつかの考え方をお知らせします。

LCB(スモールボア)+中間パイプまでは全て同じですが、リアサイレンサーをセンターから出すか?サイドから出すか?これは個人的な好みですからなんとも言いがたい選択ですが、センター出しなら車検対応のルーキーか、ペコのシングルカッターかダブルカッター。マニフローや英国ジャンスピードからもリアボックスは出ておりますが、日本ではあまり一般的でなく、若干、重量があるためと、見た目があまり美しくないせいか、知られざる名品かもしれません。サイド出しがお望みならRC40のシングルボックス(タイコ)かダブルボックス(タイコ)で、これは最も失敗の少ないエキゾーストシステムといえます。

シングルボックスだと若干音量が大きいのですが、知識のあるミニショップなら必ず知っている消音ファンネルをどこかに入れることによって多少音量を選べるのです。

形状や色も含めると星の数ほどもあるミニのアクセサリーですが、キャブレターとインマニ、エアーファンネルとクリーナー等と同様に、出口の部分に当たるエキゾーストもまたかなり出力トルクにかかわる部品で、LCBより後方のチューニングにも気を配る必要があるわけです。

安価なコストである事を考えますと、テールパイプの太さやデザインだけで選択するのは問題が多く、また、ステンレスマフラーだからといって、必ず全てに良いと言う事もありません。サビには強いし、見た目も美しいわけですが、高価であり、下をヒットした際は割れやすく、修理しにくいと言った短所もあります。

スチール製リアサイレンサーでも十年近くはサビに対して穴は開きませんし、純正のエキゾーストよりタフに作られており、必ずしもステンレス製でなくても充分な耐久性があるといえるのです。

しかし、本当に高価な部品を選択しなければならない箇所もあります。それらの部品をケチると後々、十倍以上の出費を覚悟する事になるわけですが、その様なときは必ずお知らせしますのでご安心ください。ひとつふたつ先に十倍の出費にならない部品を教えろと思っている方へ・・・

  • センターオイルピックアップパイプ    
  • オイルホール付カムフォロー(タペット)
  • センターメインストラップ

これは、ミニ通のあなたも知りたがるマメ知識ですが、60年代のクーパーSの純正エキゾーストの中間タイコは、ミニ850〜1,000用のリアタイコをそのまま流用しており、そのリアタイコのパイプ径も例の極細のパイプ径をそのサイズのままで組み立てられているのです。

これはコスト意識だけではなく、トルクのバランスと消音を考えてのことで、中間タイコを無くすとかなりトルク不足となり音量も増大してしまい、その当時の英国でもメーカーのファミリーカーとして販売しにくいほどになったのでしょう。

  次回は触媒(キャタライザー)を残しながら、チューニングエンジンの馬力の低下を最小限に、音量が車検対応になるシステムと、その方法をお知らせいたします。
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